我が家の電動自転車が戻って来た。
新しく生まれ変わった、元・親子電動自転車である。
一番最初に購入したのは、娘が2歳の頃だっただろうか。
おっかなびっくり、幼児用のフロントチャイルドシートに乗せたのを覚えている。
親子一体となって乗る自転車は本当に楽しかった。
娘の拙いおしゃべりで会話しながら走る自転車、まさに至福の時間だった。
やがて娘が幼稚園生になると、後部座席へ。
前に座っていた娘の姿が見えなくなることが、とても寂しかった。
これも成長なんだな、とひしひしと実感した。
そして幼稚園も卒園し、今度は小学生。
小学生になると、原則として後ろには乗せられない。
それでも娘は小柄で、体格的にはまだ大丈夫だったため、
しばらくは後ろに乗せていた。
そしてコロナ禍。
時間ができたことをきっかけに、自転車特訓を始めた。
ついに娘は、自転車デビューを果たした。
そして、親子電動自転車は、親子という名を卒業したのである。
その後は、買い物用自転車としても大いに重宝した。
昨年、電動自転車の一部が破損し始めた。
走行中に壊れたら危ないということで、乗るのをやめた。
ちょうどその頃、私は乳がんの治療と手術で、
ほとんど自転車に乗れない日々を過ごしていた。
もう一台普通の自転車があったので、夫はそれに乗っていた。
そういう訳で、電動自転車は、
駐輪場の片隅にポツンと置かれたまま、時が過ぎて行った。
やがて、私の乳ガン治療もひと段落し体調も良くなり、
また自転車に乗れるようになった。
しかし電動自転車がそのような状態だったので、
夫が乗っていた自転車を、二人で共有して使うようになった。
だが、やはり二人で一台を使うのは限界だったので、
もう一台の自転車購入を計画し始めた。
当初は、一般の自転車にする予定だった。
夫と自転車屋さんに見に行った。
候補もあり、ほぼそれにしようかとなっていた。
その時、何とはなしに、
電動自転車を買うのはどうかな? という話が出た。
でも電動自転車、高いよね、軽く10万円は超すね、
今、候補の自転車は3万円以内。
やっぱり、この自転車にするべきかな?
でも電動自転車、やはり便利なんだよね、
今後長らく乗る事を考えると、捨てがたいなあ。
そうだ、家の電動自転車を修理するのはどうだろう?
となり、自転車さんに見せて見積もってもらうことにした。
当初一万円台で修理できると、とのこと。
おお、と思っていたら、何やかんやで3万ちょっと超した。
しかし、一般の自転車の予算もそれ位だったので、
同額で、また電動自転車に乗れるなら、これでいこう、となった。
2週間の修理期間を終え、今日はいよいよ引き取りの日だった。
おお、これがあの元親子電動自転車!
前後のチャイルドシートは取り払われ、
見た目普通タイプの電動自転車だった。
また乗ることになるね、今後もよろしく!
との気持ちで、久しぶりの電動自転車に乗り
早速買い物をして帰宅した。
夫にその話をすると、こう言った。
「そういえばあのペダル、娘が最初に買った自転車のものを付けたんだよ」
そういえば、そんな事あったな、
すっかり忘れていた。
この自転車は、思い出を積み重ねながら走ってきたのだ。
今後、また10年、20年、乗り続けられるといいな。
※私の“自転車人生”の原点はこちらです。
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