Hibiscus’s blog

夫と娘との三人暮らし。あずきバーとガーデニングを愛し、日々の徒然や朝ドラの感想を気の向くままに。

三世代で受け継がれる、物語とピアノ

今日は実家に行ってきた。

 

ピアノ調律師の方に、我が家のピアノを見てもらうためである。

 

私が物心ついた頃から、ずっとあったこのアップライトピアノ

姉が弾き始め、それから私も続いて習い始めた。

それからずっと、リビングに鎮座していたピアノである。

 

母も一時期、ピアノを習って弾いていたことがある。

 

我が家の歴史が詰まっているこのピアノ。

中学生の娘が少し前に実家に来た時、このピアノを弾いて言った。

 

「このピアノ、家のリビングに置けないかな」

 

それは考えたことがなかったので、ハッとした。

いい案だと思った。

 

しかし、あまりに長年放置されていたので、傷みが激しい。

しかも相当な年代物だ。修理できるのだろうか。

 

それでまず、調律師の方に来て見てもらった、という次第である。

ざっとピアノの状態を見て、後日見積もりを送ってもらうことになった。

 

ひょっとして、ピアノの状態と金額の折り合いがつかないかもしれない。

それなら仕方ない。仮にピアノは持っていけなくても、

母との思い出はたくさんある。

思い出の品も、実家にはたくさん残っている。

 

ちょうどテーブルの上に、母の作品が載っている童話誌が置いてあった。

姉が整理してくれたようだ。

この中から持っていきたいものを、姉と相談することになっている。

 

童話……。

この秋だっただろうか。

母に、

 

「この頃また児童文学の活動を始めたんだよ。創作なんてできれば

 いいかなと思って」

 

と言った。

 

すると母は、

 

「〇〇ちゃん、昔からそれが好きだったものね」

と、とても喜んで言ってくれた。

 

母が段々弱っていく、少し前の出来事であった。

 

認知症の症状があった母であったが、

その時は、しっかりと元気な頃の母の顔に戻っていた。

あの母の笑顔は、心に、くっきりと焼き付いている。

 

少しずつ書き始めている、今現在である。

書いていると、母との繋がりを感じる。

母の笑顔が思い出され、そして悲しみが少し和らぐ。

 

それとは別に、昨日、小説仕立てのものをこのブログ用に書いてみた。

すると娘が興味津々に寄って来て、

 

「見ていい?」

 

と言ったので、見せた。

 

読みながら、

 

「ああ、あのドラッグストアね?」

 

と言った。

私がよく話していたので、娘はそのドラッグストアのことを知っている。

別に感想は言わなかったが、

 

「私の書いているラノベも、冒頭見せてあげるね」

 

と言った。

 

お!と思った。

 

以前から娘はラノベ創作にはまっていて、

スマホでカチカチと書いていた。

どうやら、学校の先生をモデルとしたラノベのようである。笑

 

出来たラノベは友達と共有しあって楽しんでいたようだが、

決して私には見せてくれなかった。

当然であろう。笑

 

自分も母親の作品を見せてもらったのだから、

お返しに「冒頭だけ」でも見せてあげよう、

となったようである。

 

楽しんで書いている娘。

 

そう言えば、現在の娘の担任の先生が、保護者会で、

 

「お子さんが、中二病になることをぜひ推奨します。

 中二病とは、好きなことをとことん突き詰め、極めていくことです」

 

と話してくださったことがある。

 

担任の先生の見解の中二病

まさに、今の娘のラノベ創作が該当するのではなかろうか。

 

偶然ではあるが、今、私が物語創作を始め、

娘もジャンルは違えど、ラノベという創作をしている。

 

母、私、娘。

三世代で繋がっていく物語創作。

そして娘と私が、お互いに見せ合いっこをして、

それについて話し合う。

 

そう考えると、本当に感慨深い。

 

ママ、

ママの好きなことが、次世代の娘に受け継がれていっているよ。

私も、書いていくよ。

 

母の旅立ちから二か月余り。

少しずつ、動き始めている気がする。