さあ、恒例!今日の朝ドラ「風、薫る」 第86話の
愛ある感想
【あらすじ】新しい風を運ぶ訪問者と、直美の大きな決断
新潟のりんの元に、突然黒川が訪ねて来る。
彼は新潟有数の黒川病院の跡取りであり、
そこを継いで医師として働き始めたとのこと。
りんに、自分の病院で看護婦取締として働いて欲しいとの申し出をする。
突然のことにりんは辞退するが、
黒川はよく考えて欲しいと言い残す。
一方直美は、帝都大附属病院を辞め、
派出看護婦という組織を作ろうと決心する。
捨松にも病院長にも後押しと支援を受け、
いよいよ新しい道を歩み始める。
いやー、なんとも中身の濃い回だったわ。
突然、新しい風が吹き始めたかのような……。
まず直美。
ついに直美は、派出看護の世界を切り開こうと決心した。
これはやはり、近しい大切な人たちを救えなかったという
切実な体験からきているのだろう。
長屋のトヨ、そして実の母。
どちらも自分にとってかけがえのない大事な人たちであり、
どちらも経済的理由から病院に行くことを諦めたのだ。
明治の世の人々は、病気になったら諦めるしかなかった。
それ以前の時代は満足な医療技術がなく、
明治になっても貧しい人々にとって病院での
治療は経済的に困難だったからだ。
しかし、看護婦・直美は、それを変えたかった。
身近に起こった体験からくる動機と、直美自身の培ってきたキャリア。
この道を切り開けるのは、
やはり「トレインド・ナース」第一期生の直美しかいない。
【感想1】捨松の言葉が示す「新しい女の生き方」
直美は自分で、その派出看護の会を立ち上げることに躊躇する。
「女の身で私が……」
捨松は後押しをする。
「私は夫の力をかりて様々な活動ができる。
だが、それではこの社会で女の地位をあげることは出来ないと
気づいた。 私は社会を変えたいのに」
「直美さんがやることは、たとえ小さな歩みでも
新しい女の生き方に繋がります」
帝都大附属病院長に辞意を告げる直美。
病院長の多田は、直美の行動をすべて把握していた。
(幼馴染で用務員の万作から報告を受けていた)
【感想2】 多田院長が抱えていたジレンマと「医療の両輪」
院長「派出看護をするおつもりですか?」
直美「万作さんから聞きましたか?
派出看護の会を作ろうと思っています。
満足に治療を受けられない、貧しい人々のために。
それは、この病院では難しいと判断しました」
院長「賢明な判断ですね。
大学病院は……突き詰めれば医学の研究・発展のための病院です。
今の医学では救えぬ命を、明日救うべく進み続けなければならない」
「一方で、今の医学から貧しさゆえ、
こぼれ落ちる命を救う者もいなければならない」
そう言って多田は、町医者の病院リストを直美に渡す。
多田自身の名を出して協力をしてもらえるように、と。
直美は新たな船出を始める。
実の母・文の遺してくれた遺産を元手に……。
そして、自室の花瓶に、環から受け取った花を活ける。
その花瓶には、文の形見のあの布地が巻きつけられていた……。
新しい風が吹く。
おそらくりんにも、その風が吹き渡っていくのだろう。
……あらやだ、また、あらすじと感想がごっちゃになってきた。笑
とにかく、あまりに情報量が多く充実しまくった回だったから、
もう混乱状態!
直美の決断は、文句なしに素晴らしい。
これから、医療の枠からこぼれ落ちてしまった人々の
力となるべく奔走し、きっと実のある活動になっていくだろう。
そして、病院長の多田。
今まで、冷徹な表情しか見せず、
しかしどことなく苦悩の顔も垣間見せていた。
ゆえに、今回の多田の真意を聞くことができて腑に落ちた。
国の最先端を行く病院長としての務め。
しかし、そこからこぼれ落ちている人々もいる現実。
そこまでは手が回らないジレンマ。
そこに、光をあてて道を切り開こうとする直美。
現代の医療でも、これは両輪を成すものかと。
現在は、社会福祉も進み、両輪がうまく回るようになってきたが、
そこに至るまでの長い道のり。
そこには、やはり派出看護の先駆者の直美の存在。
そして苦悩しながらも、
やはり最先端の医療の道を歩み続ける大学病院の存在。
これらが合わさって、現代の医療がある。
何と……大変で深い道のりだったのだろう。
その医療を受けている自分の身を振り返ってみても、
やはり……深い感謝の念で一杯である。
ああ、また話が逸れてしまった。
【感想3】文の形見が象徴するものと、りんの今後の展開予想
文の深い直美への愛に、ジーンとしながら、
(あの花瓶の布地、文に守られている直美、と受け取ったわ)
新しい風に吹かれた展開を楽しみにしたい。
あ、しまった!りんのこと。
きっと、りんは直美からの手紙を見て、
絶対に黒川病院に看護婦として復帰するとみたわ!
すごい簡単なまとめで失礼!
あと、用務員の万作サン。
ここにきて、名誉挽回できたわね。
少し前まで、病院経営側の犬、いえスパイという
悪役の汚名を着せられていた(私判断 笑)
なんと、病院長の幼馴染でスパイと言うより、
病院内で起こる様々なことを院長に報告して
病院の・院長のためになるべく、手助けをしていたと。
そして直美もその二人の真意に気がついていたと。
随分深い伏線だったわ。あーよかったよかった、
万作サンいい人で。
ふう……。
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