さあ、恒例!今日の朝ドラ「風、薫る」 第74話の
愛ある感想
PTSDを負ったりんは、まだトンネルの中にいる。
看護の仕事に支障をきたしている現在、
直美はりんに対してある決断をすることに。
【 「人」と「看護婦」の狭間で 】
りんのことを気遣うシマケンに対し、直美は言う。
「(りんは)人としてと看護婦として、違う時があって...」
これが現在、りんをずっと苦しめているものである。
山本さんに対して行ったこと。
人として山本さんを助けたかった。
しかし、看護婦としては失格の行動であった。
( 明治時代は現代の様な「入院を続けつつ、外泊で自宅に帰る」
といった制度はなかっただろう。
りんが独断でおこなったことは、やはり看護婦として
逸脱行為とみなされるのはやむを得ない。
人として手を貸さずにはいられなかったりんは、
この時代の看護婦として、
苦しい立場に陥ることになってしまったのだ)
【壁のひび割れと、引き裂かれた心】
りんの心は引き裂かれている。
懸命に看護婦としての仕事に取り組もうとするが、
手が震え、目の前の患者にすぐ手を差し伸べられない、
そして、患者と接していると突然襲うフラッシュバック。
山本さんの姿が目に浮かぶのだ。
当然、看護婦の仕事がおぼつかなくなる。
直美はその様子をずっと見守っている。
友人として、そして総取締の立場からも。
自宅では、母上・環・直美とおやつを食べたり、
環との時間を過ごしているりん。
シマケンも心配してりんを訪ねてくる。
気遣うシマケンにも、無理にほほ笑むりん。
りんの心は引き裂かれたまま。
看護婦控室の壁のひびをそっとなでる。
そのひびは、まさにりんの心そのものを表しているかのよう。
【取締としての厳しい正論と、見え隠れする希望】
ついに直美はりんに言う。
「りん、看護婦やめな。
りんの事情は患者さんには関係ない。
外科看護婦取締として、今のりんは
看護婦として働いてもらうわけにはいきません」
そこには、取締としての直美の顔があった。
正論である。
看護婦取締の視点から見れば、りんは今仕事ができる状態ではない。
それは時に、患者さんを危険にさらすことになる。
友人としては寄り添い気遣いたい、
しかし看護婦としての立場では、そうはいかないのだ。
……PTSDを負っているりん。
現代なら治療を要する状態であろう。
家の大黒柱である経済事情もあるが、
確かにりんは今仕事を出来る状態ではない。
このままでは悪化の一途をたどる恐れがある。
しかし、希望もある。
実は直美は、りんにこの宣告をする少し前、
捨松のもとを訪ねて何かをお願いしていた。
直美は、りんの状態と家族の経済事情も含めて、
何か捨松に相談したのだろう。
明日は、少しでもいい方向に打開できることができますように。
りんの笑顔が「笑い顔の面」(シマケン曰く)でなく、
本物の笑顔に戻れるように願って...。
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