作家の佐藤愛子さん逝去
のニュースが飛び込んできた。
102歳。老衰のため。
まさに大往生である。
ご冥福をお祈りします。
佐藤愛子さんの本は、高校生くらいの時から愛読していた。
小説よりもエッセイが好きだった。
何から読み始めたんだっけ。
「戦いすんで日が暮れて」これは、佐藤さんの代表作。
個人的に一番好きだったのは、
「娘と私」シリーズ。
ティーンエイジャー辺りから、
大学生、そして社会人へと成長していく娘さんとの
エッセイは抱腹絶倒。大いに楽しませてもらった。
佐藤さんの破天荒な性格には度肝を抜かれた。
遠慮のない筆致、読んでいて胸がすく思いがした。
世の中にはこんなに思ったことをズバズバ言い、
書物にしたためていく人もいるんだ、ということを知った。
そんな佐藤さんの潔さを象徴する、忘れられないエピソードがある。
かつて、娘さんと歩行者天国のような場所を歩いていた時のこと。
誤って侵入してきた車に対し、佐藤さんは、
「ここは車禁止だよー!」と大声で怒鳴ったのだ。
相手はいかにも「その筋」のような強面の人だったが、
彼女の気迫に押されたのか、
「わかっているよぉ」と情けない声を出したという。
その声がおかしくて、大笑いしたと言う佐藤さん。
傍らにいた娘さんが、
「もし恨みを買ってひどい目に遭わされたらどうするの?」
と聞くと、佐藤さんは、
「そうしたら、ぼこぼこにやられるまでよ」
と、返したそうだ。
自分の言動の全てを引き受ける覚悟の強さ。
これこそが佐藤愛子さんなのだと、当時の私はびっくりしたものだった。
好き放題でいる一方、こんなエピソードもあった。
年の離れた異母兄弟の、サトウハチローさんから来た手紙、
「兄ちゃんは、上野公園でおまわりさんと
裸同然になりながら追いかけっこをして遊んでいます」
なんだか悪さをしたサトウハチローさんは、
警官に追いかけられ、着物がどんどんメチャクチャになりながら
上野公園周辺を走り回ったとか。
当時子どもだった佐藤愛子さんは、
楽しんでその手紙を読んでいたのだそう。
当時、純粋に兄を慕っている様子が伺えるエピソードだった。
サトウハチロー氏といい、父・佐藤紅緑氏といい、
どうも破天荒な性格な一族のようである。
しかし、物書きとしての天賦の才がある一族でもあった。
娘と私シリーズの娘の他にも、二人の子がいたらしい。
前の結婚で二人の幼子を置いて家を出た、
というようなエピソードは、
ちょいと私には理解不能な世界であるし、詳細は知らない。
世間的にはあまり褒められない部分もあったろう、
が、良くも悪くも情に厚い人だったと。
それでも、惹きつけられるエッセイを書き、
笑いと人生の楽しさを教えてくれた人であった。
作家の遠藤周作さんや北杜夫さんとの交流、
それを書いたエッセイも、ユーモラスで非常に楽しかった。
その繋がりで、遠藤周作さんの本にも少し手を伸ばしたこともあった。
佐藤愛子さんと遠藤周作さんは、女学校と学生時代知り合いだった。
当時美人の佐藤愛子さんは、近辺のマドンナ的存在だったとか。
お二人の、毒とユーモアのある言葉のかけあいに大いに笑わせてもらった。
ちなみに遠藤周作さんも、佐藤愛子さんに通じる毒とユーモアのある
お人だったようで、こちらもエッセイを大いに楽しませてもらった。
私の母も、佐藤愛子さんのエッセイを楽しんでいた。
ホームにいる母に、佐藤愛子さんの話を時々したことがあった。
「佐藤愛子さん、もう100歳なんですって。
まだ元気で本を出しているのよ、 今度本を持ってくるわね」
「そうなの?」と驚く母に、
「ママも、佐藤愛子さんに比べればまだまだ
若いんだから、100歳位までは元気でいてね」
「そうね」
なんて会話を、何度かしたものだった。
でも母は、佐藤愛子さんの100歳よりも
ずっと年若くして旅立った。80後半だった。
そして、今日の佐藤愛子さんの訃報の
ニュースを受けて、母に報告した。
佐藤愛子さんも旅立ったわよ。
天で会えるといいわね。
佐藤愛子さん、
笑いとユーモアと威勢の良さ、
自らの過去の失敗も含めて隠さず書き切る潔さ、
そんなエッセイを読ませてくれてありがとう。
どうぞ安らかに。

我が庭の花 エリゲロン
赤・ピンク・白の小花が風に揺れて愛らしい。
はかなげな見た目とはうらはらに、たくましい。
多少条件が悪くとも、どんどん育ち増えていく。
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さあ恒例今日のNHK朝ドラ「風、薫る」
感想&(愛のある)突っ込みシリーズ 笑
今日はね、娘が風邪を引いていた為、病院に行ったの。
待合室のテレビをふと見たら、
なんと、生田絵梨花さんが出ているじゃないの!
生田絵梨花さん、まさに今放映中のこのドラマ「風、薫る」
に出演中の女優さん。
りんや直美と共に、看護婦養成所第一期生の一人を演じている。
射抜くような、そして一直線の眼差しがとても印象的で、
このドラマでは、理知的な多江役が、
まさにはまり役、といったところだ。
参考記事
今日の生出演でも、やはり眼差しがいい。
非常に人を惹きつける眼差し、これは女優に相応しい目だわ。
今後の彼女に要注目したい。
さて、今日のストーリー。
がーん、がんが出てきたわ。しかも乳がん。
ええ、私も過去に乳がんになり、少し前に再発をした。
抗がん剤→手術→抗がん剤と、フルコースで受けたわ。
再発後の一連の治療が終わるまで、一年以上を要した。
だから今回の乳がん患者の回は、ちょっと襟を正す思いで見たい。
でもねえ、なんか不穏な空気が漂っている。
来週予告がちらっとやっていたのだけれど、
乳がん患者は高貴な身分の方。
だから病院側は相当気を使っている。
従来の看護人では、奥様のお眼鏡にかなわない。
さてどうする?病院の面目にも関わる。
そしてりんが奥様の担当に選ばれたところで、
今回の話は終わっている。
予想だが、おそらく奥様の不平不満を、りんにぶつけさせ、
全てりんの責任にする。
なんだったら、辞めさせることさえ厭わないだろう。
そうすれば、不手際は看護婦見習いにあった、
病院側は何の落ち度もない。我が病院は安泰…。
ああいやだ。
予告では、早速りんが奥様から
つらく当たられているシーンがあった。
まぁ主人公だし、こういう出来事をぶつけて
りんが成長していくのだろうが…。
なんだか次週は、あまり愉快でない気持ちで
見ることになるかもしれない。
しかし明治時代にも既に乳がんの治療、手術があったのね。
今より大変だっただろう…。
来週の展開は、ちょいとシリアスな目線でみるかも。