今日も実家の母の元へ行ってきた。
仏壇の上で、薄ピンクの布に包まれて佇む母を訪ねた。
納骨まであともう少し。
柔らかい布をそっと撫でて話しかけてみた。
もう少しだね、
パパが眠る場所へ、もう少ししたらママも行くからね。
段々、ますます母が遠ざかって行くようで、
寂しさがこみ上げてくる。
実家に行くのはつらいが、
だからといって行かないという選択肢はない。
つらくても、今しっかり直視して立ち向かわなければ、
一生後悔するだろうから。
夫は、いまだに両親がいないとは思えない、
まだ何だか側にいる感じがする、と話していたことがある。
親を亡くした人は、皆このような悲しみを体験し、
そして乗り越えていくのだろうと、今になって実感するようになった。
そうしながらでも、日々を過ごし月日が経っていく。
いつしか悲しみが薄れ、懐かしさをまといながら生きていくのだろうか。
帰り道、自転車を漕ぎながらいろいろ考えをめぐらす。
ふと、ネコが横切った。
ネコ、珍しい、外を走る姿を久々に見た気がする。
子どもの頃はどこかしら普通にいたのに、
今は家の中で飼っているのだろうか。
そう言えば、野良ネコも全然見ないな。
ネコと言えば、かつて私が子どもの頃、
実家の真向かいの家でネコを飼っていた。
その家に、ある時お嫁さんがやって来た。
当時としてはおしゃれで、
そして先進的な風をまとったお嫁さんだった。
あっという間に、古い日本家屋を取り壊し、
おしゃれな洋風新築にしたのだった。
そして落成した家を、近所のみんなにお披露目してくれた。
今と違って当時は、結構サザエさんのような近所付き合いをしていた。
出来上がった家は、とにかく当時では非常にしゃれた洋風の家だった。
玄関入ってすぐに階段があり、その上が吹き抜けになっていた。
それだけでも度肝を抜かれた。なんておしゃれ!
二階にリビングがある! 20畳もある、うわー広い!
と、私を含めた子ども達は、ワーキャー騒いで興奮していた。
そして何と驚くべきことに、リビングの隅の壁にネコの戸口があった。
ネコ用扉を開けると、下までスロープで繋がっていて、
ネコは自由に出入りできるようになっていた。
子どもは、とにかくそういうのが好きである。
もちろん私も。笑
面白くて、何度もその戸を開け閉めして遊んでいた。
そして、肝心のネコが帰って来たのに、パタンと閉めてやった。
開けると、ネコがそこに佇んでいる。
なんて悪ガキな私だったのだろう。
ネコがいる前で、戸を開け閉めして遊んでいた。
そして、次に戸を開けた瞬間、
怒ったネコは、シャーと威嚇して私を引っ搔いてきた。
その後、どうなったかよく覚えていないが、
きっと怪我は大したことがなかったのだろう。
その後も、私たち子どもは、よくその家に遊びに行った。
大らかな開放的な時代だったなぁ。
やがて、数年後その一家は引っ越して行ってしまった。
そうしてしばらくしてから、
その家は取り壊され、二軒の分譲住宅になった。
今、実家の窓から見えるのは、その分譲住宅。
しかし、いまだにあのおしゃれな洋風住宅が目に浮かぶ。
そして、その家の前の古い日本家屋、
まさにサザエさんのような趣のある住宅も。
やがて、我が実家もいずれはなくなるだろう。
時代と共に、古い家は思い出と共に壊され、
新しい世代へと移り変わっていく。
思い出だけは、しっかり目にも心にも焼き付けておきたい。
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さて、今日のNHK朝ドラ「風、薫る」
なんだか、(愛のある)突っ込みばかりになりそうな…。笑
りんさん、着の身着のままで来て、生活用品とかどうなっているんすか?
どうして寝巻の着物が、そんなに新品のようにキレイなんすか?
「瑞穂屋」でのお仕事は、
お客さんと少しだけ話すこと、はたきでハタハタするだけすか?
で、3歳児はお店の椅子に座っている?
ちょこまか動いて商品をガラガラガッシャ―ンて、ならないンすか?
ああ、もうちょっと、なんかリアリティを持った演出にしてくれぃ。
時代設定は好きなのよ、本当に。
大山捨松さんが出てくるし。
しかしもう一人の主人公、直美さん。
捨松さんに捨て身の演技を見せて、鹿鳴館でメイドとして働くことに…。
すぐバレるような嘘までついて…。
なんだか一昔前の少女漫画のような展開なんですが…。
ああ、お願い。
最後まで見られるような演出であって欲しい。