娘は期末テストが終わり、待ちに待った試験休み!
本来は、自宅で勉強をしているようにと言われているが、
生徒達にとっては関係なし!
多数の人間にとって、
遊園地だの何だの遊びに行く楽しいお休みの日である。
ということで、娘もご多分に漏れず、友達とお出かけする 笑
今回の行き先は、郊外の巨大ショッピングセンター。
服やメイク用品、雑貨などを買ってランチやスイーツを食べ、
プリクラ撮って、など盛りだくさんの予定らしい。
さて、その前日、夫は娘に言った。
明日の朝、娘は時間的に余裕があるから、
洗濯機回して干してから出かけるように、と。
はい、まだ具合の悪い私に代わって、娘に洗濯をしてもらおう、
そういう事である。
娘は承諾し、明朝を迎えた。
眠そうなまだ起きたての娘であるので、
悪いなあ、と、思いつつ
まず、洗濯機を回してね、と言う。
洗濯が終了するまで時間がかかる。
だから洗濯機が回っている最中に、
食事や出かける準備をした方がいいよ、
という母の知恵である。
娘は黙々と洗濯の準備をし、スイッチオンにする。
そして朝食を取り出かける準備をした後、洗濯物を干して準備完了!
ありがとうね、娘!
そして最後の身だしなみ、髪をセットしてうっすらメイクをする。
んまっ!今時の子は中学生でメイクするなんて!
と、
テンプレートのような言葉が出てきそうな場面であるが、
あ、そんなものなのね、と思うくらいである。
なんたって娘は、幼稚園児の頃からバレエの発表会の度に、
ギョッとするようなどぎついメイクを施されてきた過去があるからである。
学校では当然メイクは禁止である。
中にはこっそりしてくる子もいるらしいが。
娘は休みの時位は、少しおしゃれをしたい、そんな気持ちであろう。
バレエ用のメイク用品一式が取り揃えてあるので、
娘にとってメークは手慣れたものである。
うっすらとしたアイシャドウと涙袋、チーク、ハイライト
これ位なら中学生として十分な許容範囲である。
「今日は基本インドアだからパーカーだけで行く」
とのことで、愛用している白いパーカーを羽織って、娘は出かけた。
寒がりの娘なのに、ダウンジャケットを着ないのは、
やはりおしゃれっぽくいきたいのだろう。
今日は日がさんさんと差し、春らしい陽気である。
日中はひたすらベッドで休む。
ふと気がつくと、もう夕方5時。
それなのに窓からは、まだ青い空が見える。
いつの間にこんなに日が長くなっていたのだろう、
ついこの前までこの時間は暗かった気がしたのに。
時はどんどん経っていくものだと、
ベッドから青い空の見える窓を見上げてながらそう思う。
さて、日がだいぶ暮れた頃、
仕事帰りの夫から電話があった。
見守りGPSで見ると、娘の乗っている電車はまだ遠方であると。
どこかで待ち合わせをして一緒に帰って来るということ、
私も遅いのは心配だったのでほっと一安心する。
そして夜、カチャリと門扉の開く音がした。
カーテンを開けて見ると、白いパーカー姿の人影が見えた。
ああ良かった、とほっと一安心。
やがてリビングに娘が入って来た。
あれ、娘、黒いダウンジャケットを着ている?
「え、それ、今日買ったの?黒のダウンジャケットを?」
「違う、これパパのダウン」
え?
そこへ夫がリビングに入って来た、
白いパーカーを着て。
は?
「駅で娘が寒いというから、ダウンを貸してあげたんだよ。
で、代わりに娘の白いパーカーを着ることになった」
モコモコではちきれんばかりになっている白パーカー。
窮屈そうに着ている夫の(可愛らしい女子中学生用の)白パーカー姿。
見える、駅での娘と夫のやり取りが。
娘「寒ーい、パパのダウン貸して!」
夫「しゃーないなー」
と、追いはぎにあったように、むしり取られて、
代わりに着る羽目になった白パーカーの夫の姿が。
そうか、さっき窓から見た、いつもより太い白パーカーの人影、
なんか違和感のある白パーカーは夫の姿だったのか 笑
外は暗いし、別に大して気にしない夫、
暖かいダウンコートを着られて安堵した娘。
白と黒を交換した親子のエピソードでした。