ドラマを見ていたら、ふと、あの水差しのことを思い出した。
(ラムネモンキー第三回を見ていた時のことだった)
主人公が中学時代の恩師(ではないが)を訪ねるシーン。
その師は、ひん死の床にある。
主人公が師のベッドに行くと、
師は、「水」と言った。
主人公は、側にあった水差しを取って、
師の口に持っていき飲ませる。
あ、と思った。
あの水差し、母のベッドの側にあったものと同じものだった。
母と同じ水差し…。
あの水差しで、私も母の口に水を含ませた。
母は、ごくごく飲んでいた。
おいしかったかな、
もっともっと飲ませてあげればよかったかな。
ラムネモンキーを見た感想を書きたかったが、
思いもかけない水差しの登場で、
私の頭の中は母の事で一杯になった。
なんだろう、こうして時折母の面影が出てくる。
母が私に会いに来てくれている、
と解釈すればいいのだろうか。
でも、理由はどうあれ、この瞬間、
私は確かに母のことを思い出していた。
間違いなく母はこの時、
私のそばにいた。いてくれた。
ふと、写真の母を見てみる。
ほほ笑んでいる母、
やっぱり母は私にとって特別なのだ、
母よ。