Hibiscus’s blog

夫と娘との三人暮らし。あずきバーとガーデニングを愛し、日々の徒然や朝ドラの感想を気の向くままに。

星新一『番号をどうぞ』が現実になった日。スマホに依存する自分に危機感を覚える。

娘の中学校の3学期が始まって間もないある日のこと、

「ただいまー」と、娘は元気ない声で帰って来た。

どうしたのかと思ったら、どうやらスマホを学校に忘れて来たらしい。

 

「もう最悪ー、人生オワタ」など大袈裟な事を言っているが、

確かに今の娘にとっては、一大事になるであろう。

 

まず、通学定期はモバイルスマホにしている。

学校帰りの最寄り駅で切符、なるものを買わなければならない。

 

おまけに、路線の違う電車に乗り換えなければいけないため、

乗り換える駅で、

また切符を買わなければならない。

 

幸い現金はある程度持たせていたので(やはり現金は大事!)

切符券売機で切符は購入出来たようだったが、

2回も切符を買わなければならなかったー!

 

帰宅時間、人波をかきわけなんとか辿り着いた切符売り場。

なんというまどろっこしさ!

娘は相当ストレスを感じたようだ。

 

帰宅後、茫然としている。

 

友達とのラインが出来ない、に始まって、

部活連絡、インスタ、ゲーム、youtube、ChatGPT 他、

とにかく生活全てがスマホなのだ。

 

学校の宿題や連絡事項でさえも、スマホで完結している。

とりあえず、学校の宿題は何とか覚えていたようで始める。

音楽やゲームは、iPadで何とか賄う。

 

そして翌日も登校時、やはり2回切符を買わなければ

学校に到着出来ない。

相当ストレスをためて出て行った(ガンバ―)

 

やがて夕方、昨日とは別人の晴れやかな顔で帰宅した。

「ただいまー!」手元にはスマホ

(人生が始まったようだ(笑))

 

水を得た魚のごとく、蘇ったかのごとく、

とにかく一件落着、早速スマホにかじりついている。

 

しかし、これは他人事と笑ってはいけない私である。

つい最近も含め、私も何度かスマホを忘れて外出したことがあるからだ。

その時の心許なさといったら!

 

やはり改札を通る時、スマホでピッが出来ない。

ここで相当心を折られる。

 

プラットフォームで電車を待つ間、

これから乗るバスの時刻表を見たり、

予定表を見たり、アメッシュを見たり・・・

 

とにかく何も出来ない。

時計でさえ、この頃スマホを見るので

腕時計さえしていない。

 

外出時にスマホがないと何も出来ない。

この心細さと言ったら、大人でもつらい。

 

メモ用紙、計算、電話アドレス帳、地図、他

とにかく、ありとあらゆるもの全てスマホで完結している。

 

確かに以前から、相当スマホに依存しているな、

とは感じてはいたが、

いざその依存物がない状態になると、

非常によろしくない状態になる。

 

だいぶ生きていく力が削がれてしまっているのではないか?

 

そして、この話を思い出した。

星新一さん 「番号をどうぞ」

すべてが番号で管理された社会を描いた作品だ。

 

全ての番号をなくしてしまった主人公の姿は、

まさに、スマホを忘れてしまった私と重なるものがあった。

 

だからといって、今日のスマホを否定するわけにも

切り離すわけにもいかない。

それは不可能である。

そしてその恩恵も十分理解している。

 

しかし、やはりある程度そのリスクも

頭の片隅に入れておいた方がいいなと、感じた。

 

まず、娘の電話番号さえ覚えていないことに愕然としたのであった。

 

とりあえず、紙のメモ帳も少し作成しておこうか。

まずは娘の電話番号をメモしてバッグに入れ、

自宅のどこかに(忘れないよう!)保管しよう。