私は外ではカフェオレを飲むが、
家でコーヒーを飲む習慣は、長いあいだあまりなかった。
夫は在宅で仕事をしている時、よく自分でコーヒーを入れて飲んでいる。
ごく普通のコーヒーメーカー、スーパーで売っている普通のコーヒー豆。
夫はコーヒーを飲む時、時々私にどう?と聞いてきた。
当初は断っていたのだが、
コーヒーはきついが、ミルクたっぷりのカフェオレ風ならいいかも、
と、ある日思い、「牛乳が8割位なら飲んでいいかも」(えらそうな私)と言った。
私のオーダー通りに(えらそうな客だ)入れてくれた、牛乳8割のコーヒー。
まろやかで悪くないかも、と思った(えらそう・・・)
それ以来、私もなんとなく夫がコーヒーを入れた時、
牛乳が8割のコーヒー(コーヒー牛乳とも言った方がいいかも)
を飲むようになった(大半は夫が入れてくれている)
そして、今年の夏から本格的に食べ始めた井村屋のあずきバー。
いつしか昼食後は、このカフェオレを飲み、あずきバーを食べるのが
私のささやかな?楽しみとなった。
そしてカフェオレを飲んでいる時、ふとあるマンガを思い出した。
陸奥A子さんの「マジカルミステリーインスタントコーヒー」である。
この中に、「マジカルミステリーインスタントコーヒー」が収録されている。
陸奥A子さんは、優しくふんわりした作風の作家さんで、
当時の「りぼん」を読んでいた人なら、きっと記憶に残っている存在だと思う。
当時、姉が少女漫画雑誌「りぼん」を読んでいたので、その恩恵にあずかれた。
主人公が、無性にインスタントコーヒーを飲みたくなり、
学校帰りに、お店に寄ってインスタントコーヒーを買うくだりがある。
コーヒーを手に取ろうとした時、ちょうどそのコーヒーを取られてしまう。
なんと、それは主人公の憧れの男子であった!
そしてその男子は、主人公にそのコーヒーを譲ってくれ・・・
と、まあ王道の少女漫画、もうこの後の展開が目に見えてわかる。
しかし、ストーリーだけではわからない、この抒情性と優しさにあふれた世界観、
この陸奥A子ワールドは、お薦めである。
と、話はそれたが、そのストーリーに戻る。
主人公がインスタントコーヒー買ってきた夜、
早速、コーヒーを作って自室で飲んでいる描写がある。
亡き姉のマグカップ(この設定がニクい!)でコーヒーを飲む主人公。
姉や好きな男子の事に思いを巡らしながら飲むインスタントコーヒー。
私は、この時初めて「インスタントコーヒー」なる言葉を知ったのである。
当時、我が家ではコーヒーを飲む習慣はなかった。
(The 昭和 な家庭であった)
インスタントコーヒーという名称もおしゃれで、素敵感が漂っていた。
自分の知らない遠い世界に見えた。
今思えば、なんて先進的な漫画だったのだろう!
高校生が放課後、店に寄りインスタントコーヒーを買う(しかも出会いがあるし!)
そして、自宅で自分でコーヒーを入れ、自分の部屋で飲む。
全く無縁の世界観であったが、その後〇十年後・・・
子どもであった私もいい年になり、ふと気づけば手元にはコーヒーがある。
コーヒー好きの夫が入れてくれたコーヒーを飲むようになった。
昼間、日が差し込む中で飲む(牛乳8割の)コーヒー。
気分は、陸奥A子のヒロイン(笑)
※この頃、夫が仕事で忙しそうだ。
私が外出前に作ったコーヒーは手つかずであった。
こういう時位は、私がコーヒーを入れよう。
夫は3割位の牛乳、私は8割だ。
