今日は父の命日だ。
もう父が亡くなって19年になるのか。
父の死は突然だった。
あの日、夜遅く母から電話があった。
「パパが、お風呂場で息をしていないの!」
そこから先は現実感のない事ばかりだった。
父は救急車で運ばれたが、もう息はなかった。
夜、お風呂に入り、湯船につかりがら亡くなった。
あまりに突然で、感情が追い付かず相当混乱した。
母も、どんなに大変だったか、今思えば悲しみの極致だっただろう。
その後、よくぞ一人で19年間頑張って生きてくれた。
ちなみにその後、母は父の主治医にこう言われたらしい。
「ご主人ももうお年でしたし、病もあり体も相当不自由になっていました。
これから先、ご主人にとっても奥様にとっても大変な日々になったでしょうから、
こうして、そっとご自宅の風呂場で亡くなられて良かったのかもしれません」と。
そうだ、病院で自由の利かない暮らしをさせられるより、最期まで自宅にいられて
良かったに違いない。しかも父は風呂が大好きだった。
浴槽に浸かりながら、気持ちよく眠るように旅立たなら、父にとって最良の旅立ち
だったに間違いない。
ただし、突然の別れはやはり残された母や私達にとってはつらかったが。
そして、一昨日旅立った母は、数日の猶予があった。
私は悲しみながらも、別れの期間が与えられていた。
今でもまだ悲しみの底にいるが、
最後の数日間、出来る限りのことをやらせてもらえた。
いやもっともっとし足りないことはあったが。心の底で後悔している事もある。
あの最後の日、帰る時、あれをしておけば・・・と。仕方がない自分だと。
後悔している暇があったら、葬儀の日まで出来る限りのことをする。
母に出来る限りのことを。
何度も何度も心の中で母に語りかける。
ママ、ママ、と。
母がもういないのは悲しい。やはりもういないのか。
受け入れられないけれど、そうやっても時は過ぎていくのだろう。
父の命日に手を合わせ、同時に母の事も思う。
長い間お疲れ様、頑張って生きてくれたね、ありがとう。
二人で天国で穏やかに幸せに過ごしてね。